ですからラバンも、「復帰路程は、正妻ではできないことを知っているのではないですか?」と言うのです。そうであれば、ラケルは本妻になれません。妾にならなければならないのです。それで、レアを許さざるを得なかったのです。分かりますか? レアは完全にサタンのほうです。自分と僕、三人の女で、十人の子供(男の子)を生みました。ラケルは二人の子供を生んだのです。十二人です。これはレアの作戦で、ヤコブ家庭を完全に自分のとりこにしたのです。ヤコブ自身もそれが分かりませんでした。このように内的に絡み合い、峠を越えて、明かな道を開拓していくべきことを知らなかったのです。こういうふうにして、ヤコブ家庭は二つになり、これが一つになるのです。正妻は妾と一つにならないといけません。
一つにならなかったのはなぜかというと、ラバンの妻、レアの母の補助が必要であり、ヤコブのお母さんの補助が必要だったからです。この二人の母が一つになって、ラバンに対して、「何だ! この悪辣な者! 二人の女を売ってしまうとは! そんなことはあり得ない!」と言うべきです。それからレアを呼んで、「この者! 妹の愛を盗んだ泥棒!」と言うのです。ラケルを中心に心情的な痛みを残してはいけません。(レアに対して)「君は妾だ!」、そういうふうに言うべきです。分かりますか? 本当にそうなるべきです。夫婦が共に、レアに対して「この者!」と主張した場合には、本妻は妾の立場で一つにならなければ駄目です。レアの子供たちとは、カイン・アベルです。これを屈伏させて、家族を統一するのです。二代の女が一つにならなければなりません。分かりますか?(「はい」)。(『文鮮明先生の日本語による御言集 特別編1』p120〜p121)
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