復帰摂理歴史の真実 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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■ 第三部 第一章 第一節 幻となった基元節(上) 1. 通らなければならない危機 (1) 真の愛による秩序の回復 @ 二人のエバと一人のアダム (@) 流れ下る愛
では、「解けない恨」とは “なぜ解けないのか” と言えば、人間始祖の堕落によって神と人間の関係が断絶されてしまったことが「神の恨」となってしまったことによって。そのため、キリスト教においては、人間と神との間に、“十字架によって霊的キリストとなったイエス” が永遠に仲保者として必要であり、神の愛を “犠牲的・無償の愛” と限定してしまったことにある(「二つの「恨」と文先生の摂理」参照)。 一方、蕩減復帰摂理において長子権を取り戻したアベルは、神が愛することのできる対象となり得ることによって、解ける恨の立場に立つ妾を母とする “再創造摂理圏” に属するようになる。母子協助によって長子権を取り戻したアベルは、その延長線となる “御言葉と一体の愛” による父子協助によって、長子から次子、次子から三子へと神の愛が上から下へと流れなければならない。この流れを整えるのが、本来の「夫婦協助」としての父子協助と一体となった母子協助である。勿論、この夫婦協助は、父子協助となる “御言葉と一体の愛” に沿っていることが絶対条件となる。 尚、愛に対する譬えとしては、霊界では呼吸する空気に譬えられるが、地上界では上から下へ流れる水に譬えた方が的確な表現である。 <参照> ・『原理講論』にないヤコブ家庭摂理 ・ エバの摂理完了と男性復帰(下) (A) 父子・夫婦・母子協助の正しい概念
しかし、これが人間始祖の堕落によって、神からの父子協助と父娘協助ができなくなったため、神の復帰摂理は母性を始めとする母子協助が出発点となったのです。男性が家長としての父権を取り戻していくに従い夫婦協助の道が開けて誕生したのがイエスの誕生でした。 ところが、イエスの時は、奇跡によってエリサベツ(正妻:カイン)とマリヤ(妾:アベル)が一体となることによって、エリサベツとマリヤを母としてザカリヤを父とした夫婦協助の確立が可能となったのです。ところが、ザカリヤを父として、イエスをアベル、ヨハネをカインとするアベルからカインへの愛の秩序を確立するにおいて、ザカリヤからマリヤへの夫婦協助は勿論のこと、マリヤが天使長の立場に立つヨセフの言いなりになってしまい、母子協助としての使命を果たせず、この摂理はイエスの磔刑となって失敗してしまったのです。 <参照> ・『原理講論』にないヤコブ家庭摂理 ・ イエスの誕生の秘密(上) ・ イエスの誕生の秘密(下) ・ イエスの30年準備時代と十字架 C「助け手」としての補完関係 (@)秩序と愛の関係 さて、「秩序」とは “物事の正しい順序”、“筋道” のことである。愛にも “愛するもの” と “愛されるもの” との間に筋道としての秩序が存在する。愛とは喜びを得ることを目的として愛する以上、愛を受け取る側がそれを「享受」しなければならない。享受とは「受け取って自分のもの」にすることであるが故に、愛することで喜びを得ようとする神の愛に対して、愛される人間が神の愛を “喜び” として受け取ることができなければ、神の愛に対しての喜びとして返らない。その為、神の愛を享受するということは、神の愛を謙虚に、至善として受け入れ、その目的を自らの目的にできなければ、「神の愛の享受」には到底至れないことになる。故に、“神は如何なるお方で居られるか” を知らなければならない。これが、神との相対基準を結んで、授受作用する筋道と言える。 <参照> ・ 愛の秩序と心の論理 (东西哲学与文明互鉴研究中心教授 張偉 : PDF / 本サイト) (@)「助け手」としての聖書的観点
神の愛は、上から流れ下る。この神の愛を、堕落によって失った天上の愛として地上で再構築できるのは、神のかたちに似た二性性相としての夫婦による家庭ということになる。家庭が “神の愛の核” となり、男性は夫あるいは父として、奉仕によって外的環境における秩序を正し、神の愛を家庭に下ろしてくる責務があり、女性は妻あるいは母として愛によって内的環境における秩序を正し、神の愛を子女を通じて未来へ繋ぐ責務があるのである。この女性の責務こそ本来の「内助」とされる。 <参照> ・『創世記』に見られる女性観 (藤女子大学人間生活学部人間生活学科教授 木村晶子 : PDF / 本サイト) ・ 聖書的な妻 講座:助け手 (A)「助け手」としての「内助」
しかし人間の堕落によって、神の救いにも順序が生じた。復帰摂理において夫婦協助と母子協助の順序が逆となったように、その順序も逆となって、妻の夫に対する奉仕によって夫の神へ奉仕が回復され、愛の秩序を取り戻すことによって神の愛が家庭に下りてくる。また、母の子女に対する奉仕によって、子女達の秩序が回復され、下りてきた神の愛で家庭全体が満たされるようになる。この様な “妻” あるいは “母” の奉仕を復帰摂理上の「内助」と言ったのである。“奉仕の教義” とは「自分を犠牲にして高い目的に仕えること」を言うのは勿論のことである。 (2) 失われた基元節 @ 蕩減復帰摂理の終焉となる基元節
2013年1月13日に込められた「13数」はユダヤ教で聖数とされており、ヘブライ語で「愛」や「一つ」という意味がある。13に13を加えると26(13+13=26)になるが、26はヘブライ語でユダヤ教の神(ヤハウェ:Yahweh)を意味する。つまりこの数式は、「愛で一つとなった夫婦は神に等しい」ことを暗示している。文先生は、13年の13日という基元節の日にこの意味を併せられたのである。 その「神に等しい夫婦」とは、正しく神様の真の愛を完成したという、堕落の陰りも無い真の家庭の中心核となることを言う。 それには、「“解けない恨” の立場を象徴する正妻(カイン)」が、「“解ける恨” を象徴した妾(アベル)」と一体となり、堕落によって生じた “カイン・アベル問題” を、自らも含めて全て解決し、解消したという立場に立たなければならないのである。 <参照> ・『13』という数字 (A)完成期への出発点となるべき「長成の聖婚式」
その為、最初となる「夫婦協助」が真の母(韓鶴子)に摂理として課せられた、1991年の「世界平和アジア婦人連合」(後の「世界平和女性連合」)創設以降に始動した世界巡回講演でした。 次に「母子協助」となるのですが、それは1998年7月19日に米国ニューヨークのマンハッタンセンターで、文顯進様が世界平和統一家庭連合世界副会長に就任され、父である文先生の使命と権威を継承する長子として祝福された。その後の午餐と祝賀公演が開かれ、兄である文孝進様が、文先生の摂理的使命を継承された顯進様の前途を祝賀された(『事必帰正』p141〜p144)たことによって、顯進様は実質的に “解けない恨” としての復帰摂理上のアベルから、“解ける恨” としての本然の長子としての立場を取り戻したことになる。これによって母子協助によって父子協助まで辿り着いた復帰摂理は、本然の夫婦協助から母子協助が成され、父子協助による “真の愛の承継” を完成させ、人類始祖における “堕落の根” となる痕跡を消し去っておかなければならないのである。しかし、この時から既に夫婦協助に罅が入り、母子協助が出来なくなっていたのである。
(B)2008年4月6日での特別儀式が意味すること <参照> ・ お母様、顯進様、國進様が一つになったという特別儀式 於:ハワイキングガーデン
これは、神の愛は秩序に従って “上から下へ” であるから、長子の立場に立つ顯進様の愛を次子の立場に立つ國進様が受け入れ慕うように、お母様は國進様に母子協助しなければならないのである(左図)。 これによって長子と次子が愛によって一体となれば、サタンの前にアダムとエバの堕落による “偽りの愛” の痕跡が解消された “真の愛” による真の家庭の成立を実証することとなる。
・『原理講論』にないヤコブ家庭摂理 (C)2008年12月24日のみ言葉が意味する6数 <参照> ・ 神山威会長が全世界の祝福家庭と食口に送るメッセージ
顯進様を中心として、亨進様が右で國進様が左というのは、右・左と言うのは先に述べた「右上位」のことを意味しますが、ここでなぜ7男の亨進様が右で、4男の國進様が左となるのでしょうか。 顯進様は既に長子権を復帰されておられるので “解ける恨” 側に移行されておられます。しかし、“解けない恨” 側に残っている國進様と亨進様はカインとアベルの関係です。アベルの立場に立つ亨進様が長子権を復帰することで “解けない恨” から “解ける恨” 側へ移行し、亨進様は既に “解ける恨” 側で長子として立つ顯進様の右側へ位置することになります。しかしこの場合、亨進様は顯進様の意思を受け継ぐことのできる心情的関係を築いていないといけません。更に、残されたカインとしての國進様は亨進様を慕っていくことで、妾が正妻を慕うように、“解けない恨” 側の正妻が、“解ける恨” 側の妾を慕うことで人類始祖アダムとエバ以来面々と引き継がれた原罪としての罪の根が忽然と消え去り、“真の(神の)愛” を「根」とする理想世界への第一歩が成される「基元節」が成就するはずでした。 なお、「6数」とは神の天地創造における6日目となる、初めに神を中心として父母が、次にその父母を中心として子女が、それぞれ三位一体を築き、“堕落の影が一切ない真の家庭を完成させて復帰摂理の終わりを告げる” 神が安息される前段階を示しています。 (D)教会幹部の捏造と陰謀 <参照> ・ 第3章 誰のための陰湿な行動と捏造と讒訴でしょうか(『事必帰正』より) ところが、2009年1月「万王の王神様解放圏戴冠式」(「真の平和世界と真の父母UN世界の安着」参照)に以下のような事がありました。
2008年7月19日、文先生ご夫妻を乗せたヘリコプターが清平の山中に不時着する事故が起き、数人の負傷者が出たものの全員命に別状はなく奇跡的に助かりましたが、翌年の「束草霊界メッセージ捏造事件」(『事必帰正』p216〜p223)以降に顕進様は公職のすべてを剥奪され追放され、文先生は天暦7月17日(2012年9月3日)午前1時54分に聖和されることで “完成の聖婚式” と「基元節」は完全に幻となってしまいました。 <参照> ・ 怨讐を愛する原点 ・ 大人になれ!ペテロの最後の言葉 ・ エバの摂理完了と男性復帰(上) ・ 原罪からの解放
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