聖母マリアと独生女論の誤り■『原理講論』の曖昧さとキリスト教神学の欺瞞が生んだ独生女問題
“讒訴” を簡単に言えば、他人の悪い所を訴えることである。では、誰から誰に訴えるのか。この場合は、サタンが神様に訴えるのである。それでは何を訴えるのか。神様のみ言に違反したことを訴えるのであるが、これを “罪” という。また、アダムの堕落より遺伝的に受け継いできたものを “原罪” という。 聖書を丹念に研究すると、蕩減復帰摂理歴史の集大成として、母マリヤからイエス様が無原罪で誕生されたことが分かる。しかし、キリスト教では、「神・子なる神(イエス)・聖霊なる神」の三位一体はいずれも神であること、マリヤは聖霊によってイエスを身籠ったことなどから、マリヤも無原罪であるとしたのはあまりにも短絡的である。 ここでは、本論の復帰摂理歴史を踏まえた上で、原理的視点を変えてキリスト教神学に斬り込んでいき、同時に独生女論を批判することとする。
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