摂理国家の認識とその誤り |
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1. 原理解釈の誤り
a. 天使長国家が米国である意味 1. 蕩減復帰摂理としての中心国家 (1) 天使長国家とは @ 復帰摂理史を担うアメリカ合衆国 a)神の僕としての天使長国家とは 神は天地創造において、最初に天使を創造し、その最後に人間を創造した。天使の中でも一番初めに創造された天使を天使長と呼び、この天使長ルーシェルはアダムを堕落させ、神の主管下から奪い取り、自らの主管下に収めた。こうして善と悪が生じ、善の天使長が悪の天使長、サタンとなって神と対峙したのである。 ところが、この天使長という言葉の認識に微妙なニュアンスの違いを生み出すことになる。
ノアの子ハムは、信仰基台を立てる摂理に失敗し、アベルの立場に立つことができなかった。しかし、ノア以降の人物は、ノアが神に忠誠を尽くしたことによって神の “僕の僕” の立場から神のみ旨を担うことができると言うことであるが、実はアベルの立場に立つための「信仰基台」とは、単に個人が神に信仰のみを捧げるものではない。神の僕である天使の立場を超えて、別の言い方をすれば天使を主管できる立場に立つことによってアベルの立場に立つことができるのである。ハムがアベルの立場にあったということは、ノアが忠誠を尽くした基台によって、アベルの立場に立てたのであって、ハムが信仰基台に失敗しても、サタンの僕ではなく、ノアの恩恵によって神の僕の僕の立場から再出発出来たということである。
では、天使とはどの様な立場であろうか。『原理講論』には「経綸」と「頌栄」と言う二つの言葉があるので、先に「経綸」について考えてみる。「経綸」とは、国家を治めととのえること。天下を統治すること。また、その施策とある。結果として、都度神に頌栄を捧げる存在として創造されたのである。天使の使命が、神の被造世界の創造における経綸であるとするならば、その国家は覇権国家となって世界にその影響を及ぼす国家とならなければならない。同時に、神の創造理想を “国威” として持ち合わせておかなければならないのであり、その目的に適う国家として建国された国家がアメリカ合衆国である。神の創造目的を実現するのはアダム国家であるが、それを支えるのはエバ国家であり、指導するのが天使長国家となるのである。故に、米国の大統領就任式では、大統領が右手を上げ、左手を配偶者を持ち支え聖書の上に置き宣誓するのである。この時の介添人が天使長国家、大統領がアダム国家を、その配偶者がエバ国家をそれぞれが象徴的に担っているのである。 <参照> ・ 神の経綸 ・ アメリカ合衆国大統領就任式 b)キリスト教精神を国威として 国威とは、国の威力。一国またはその国を治める威力や権威。また、国家が対外的に誇示する威力とあるが、それは、宣誓した大統領に国民が一体となったキリスト教精神であり、その原点は “メイフラワー誓約” にあって、アメリカ合衆国憲法前文にある理念に基づいた結束力である。
<参照> ・ 宗教改革、そして英国から米国へ ・ “アメリカ建国の志”を説いたトランプ演説 開拓の精神は「機会平等」か「結果平等」か ・ 米国政府の概要 - 憲法: 不朽の文書
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