明かされたカバラ
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■ 1.基本的概観
     c. 霊的世界125段階の体系


 カバラの書物は、私達が現実の全体のなかにいると伝えます。現実の全体が有り、そこが私達の実在する所。しかし、私達にその感覚は全く有りません。自分たちが何者で、何処にいるのかについての感覚は完全に限られていて、次の瞬間に、人生で何が起きるか知らないぐらいです。私達は、何故物事が起きるのか、いつそれが起きるのか、私達が何処から来て、何処にいて、何処に向かっているのか知りません。全ての部分を含んだ完全体の現実が存在し、この現実は分けられていて、複数の世界という体系によってフィルターされています

 五つの世界からなる完全現実の作用で、永遠の光は弱まり、私達が知覚できる明るさになります。この世界はアダム・カドモン(Adam Kadmon)の世界と呼ばれ、次の世界はアズィルット(Atzilut)、次がベリア(Beria)、そしてイェツィラ(Yetzira)の世界。そしてアスィヤ(Assyia)です。
 これらは意識、近さ、または距離のレベルとして解釈できます。私達は完全の現実、その繋がりと認識から下降し、最後にマクソン、または障壁と呼ばれる分離点に達します。これらは霊的な世界です。この障壁の下に私達の世界が有ります。ここでは私達に霊的な世界の感覚は全くありません。私達が実際にいる所、最初にいた所の感覚、ここでは私達は“肉体”または“身体”という限られた感覚を持ちます。
 もし私達がこの完全な光と現実の全体のことを知り、それと繋がることができたなら、私達は運命を制し、過ちをなくし、私達を導く力を理解し、すべての生き物の利益の為に、人生をフルに生きれるぐらい、力との繋がりを手に入れるでしょう。しかし、カバラが隠されていたように、この力、この完全な現実も故意に隠されてきました。これらのレベルを通り125段階の体系に従って弱められてこの世界の中に至りました
 カバラの目的は、人に、この世界の下降から、霊的な世界にある私達のルーツ、私達の源と完全現実に結合するまでの125段階を遡らせることです。その達成を可能にするため、私達が「創造主」と呼ぶ慈善の力は、故意にこの体系を私達の為に創造しました。言い換えると、この創造の地図は、創造の完結ではなく、まだ中間地点と言うことです。それは、創造の計画を完結させるため、この完全現実と再結合するために、私達が霊的な世界のルーツから、今の私達がいる状態まで下降してきたプロセスです。
 トーラー、ミシナ、そしてグラマを含むカバラの全書物の伝えることは、これらのレベルの中での状態だけです。私達の魂が、完全結合から転落しながら減少したことと、上昇して遡るときの私達の状態、両方です。
 カバラの方法は、人に霊的な世界の感知を始めさせて、そこに入ることを可能にさせる手段です。そうする為には、私達は教えを受ける必要が有ります。私達が何から創造されているのか、私達が、この世界に入ることを阻止するもの、スピリチュアリティの感覚を取り戻すことを可能にする方法についてです。
 これはとても特殊な教材、人を霊的な世界に入らせる目的で、直接的に創られたものが必要です。カバラの書物は枝の言葉で書かれており、その理解は私達にとってとても困難です。どの様にしてこの高次現実に入れるのかについて、私達が何かを学ぶため、それらを地上界で使用出来るようになることが、とても難しいことは少しも不思議ではありません。しかし、カバラのもたらす偉大なことは、我々の世代において、1995年にカバラが世界全体と、それを本当に必要とする人々に開示されてから、特別な書物が私達の為に用意されました。これらの書物、注釈書はバール・ハスラムと彼の息子で、弟子のラバッシュによって書かれました。それは初めて、霊的な世界の中に既にいるカバリスト達のために書かれたものではありませんでした。それは霊的な世界に入ることを望む人々のために書かれました。それらは、人々が梯子の最初の段に足を掛けることを可能にする特別な言葉で書かれています。
 これからのレッスンでは、それらの書物からの資料を使います。見ていいく内容は、私達を、霊的な世界の中に入れさせない特質 れさせない特質は何か。私達を、霊的な世界に入ることを可能にするものは何か。バール・ハスラムの功績を通し、カバラの科学において顕示された方法です。カバラの叡智は、上層世界と私達の存在の根源に到達する実用的な方法を教えます
 人間は、まだこの世界の中で生きている間に、人生の本当の目的を理解することによって、完全性、平安、際限のない喜び、そして時空の限界を超越させる能力を獲得します。




♠ 統一原理との対比



 “完全な光”は光を弱めながら5つの段階をたどり、“授与する意思”を基に人間の“受け取る意思”を目指します。このアダム・カドモンからアスィヤまでは霊的世界の125段階としています。この霊的世界は5数が基本となっています。アダム・カドモンからアスィヤまでの5つ、各25で125数になりますが、25は5×5で全てが5の倍数となっています。この5数にはどの様な意味があろのでしょうか。
 『原理講論』には、人間の(霊的)成長期間には蘇生期・長成期・完成期の3期間があり、それぞれ蘇生・長成・完成の3段階があるとしています。このことから成長期間は9段階となるのですが、人類始祖アダムとエバは長成期完成級で堕落し、成長期間以下の“僕の僕”に落ちてしまったとしています。これは、カバラで言う“マクソン(障壁)”より下のところです。堕落した人間は、アダムとエバが堕落する以前の状態まで復帰してメシヤを迎え、メシヤと共に残された成長期間を歩み完成するとされています。このメシヤを迎えるまでの期間が丁度5段階で、カバラで言う“霊的世界125段階に相当すると考えられます。このことから、カバラはメシヤ誕生のための神の摂理において必須となる内容あり、後の宗教であるユダヤ教はメシヤを迎える堕落人間には欠かせない内容となったのです。
 キリスト教の“御霊の実”には、カバラと『原理講論』にある「蕩減復帰原理」と共通する要素があることは見逃せません。


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