復帰摂理歴史の真実

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■ 3. 神殿建設
     a. サウル



 預言者サムエル


 サムエルの誕生とハンナ


 エルカナの妻ハンナには子どもが無かった。アブラハムの妻サラヤコブの妻ラケルと同じような立場である。このハンナも神に信仰を捧げサムエルが誕生することとなる。(サムエル記上1章2〜20節)

 祭司エリには二人の子どもがあった。しかし、この子らは祭司として育てられながら、ことごとく神に背き、神の前に罪を行った(サムエル記上2章22節〜)。ついにはペリシテ人に殺されてしまった(サムエル記上4章11節)。

 その様な中で神は、「わたしは自分のために、ひとりの忠実な祭司を起こす」と言われた(サムエル記上2章35節)。その祭司がサムエルである。

 サムエルは、もう既に祭司エリの所に居た(サムエル記上2章11節)が、時が来て神はサムエルを呼び寄せた(サムエル記上3章7節〜)。


 イスラエルの不信仰とサウル


 さて、時はイスラエルとペリシテ人とが戦う時を迎えた。

 ペリシテ人は「契約の聖櫃アーク」を恐れた(サムエル記上4章6〜7節)。しかし、イスラエルはペリシテ人に敗れ、「契約の聖櫃アーク」はペリシテ人に奪われてしまった(サムエル記上4章11節)。

 神がイスラエルを離れていたのは40年である(サムエル記上4章18節)。

 この間、神は「契約の聖櫃アーク」と共にあって、ペリシテ人をはじめ多くの異邦人に災を起こしていた(サムエル記上5章1節〜)。

 ついに、ペリシテ人達は「契約の聖櫃アーク」をイスラエル人に返すことにした(サムエル記上6章2節〜)。

 ところが、「契約の聖櫃アーク」を扱えるのは祭司職の者だけであるが、そうでないものが「契約の聖櫃アーク」の中を覗き込み、神の怒りに触れ、70人が殺されたのである(サムエル記上6章19節)。しかし、この時までにイスラエル人は偶像崇拝に陥っていたのである(サムエル記上7章4節)。

 サムエルはしばらくの間、不信仰のイスラエル人をさばいた。しかし、サムエルの子らも祭司に反する事を成し、サムエル自身も年老いて来たのを見てイスラエルの長老たちは、我々をさばく王を立ててくれと懇願する(サムエル記上8章4〜6節)。

 そして、ついに神はサムエルに王を立てることを命じられる(サムエル記上8章22節)。そうして選ばれたのがサウルである。




 サウル王


 サウルは、サムエルに油を注がれ王となる(サムエル記上10章1節)。

 さて、サウルが名実ともに王となった(サムエル記上11章15節)のは、サウルが30才の時であった(サムエル記上13章1節)。

 しかし、このサウルの信仰も長くは続かなかった。



 第一の不信仰(サムエル記上13章8〜15節)

 サウルはペリシテ人との戦いに怯えるイスラエルをその地から散らさせ、サムエルを待つことが出きず、祭司としてサムエルが行うべき燔祭と酬恩祭を自分自ら行ってしまった(サムエル記上13章8〜9節)。



 さて、サムエル記上14章6節〜15節には、サウルの子ヨナタンが神と共にペリシテ人と戦った、ヨナタンの信仰による勝利の内容があるが、サウルはその時どうしていたか。

 サウルは、ヨナタンと兵隊がいない事に気づくと、アヒヤを呼んで大祭司の式服エポデを集めさせ、自分と身の回りの者に着させようとしたところ、祭司と口論となり、辺りの者が騒ぎ出すので祭司に「手を引け!」と命令し、祭司を押し切って戦いに出た。さらに、自分が戦いに勝って帰るまで、「一切食べてはならない、食物を食べるものは呪われる」とサウルが言ったのでとんでも無いことになった。

 その事を知ったヨナタンは飢えて疲れきった民達を見て、王に背き罰を受けることを覚悟の上、辺りに沢山あった蜂蜜をなめた。そのためイスラエル人は飢えをしのぐ事が出来たので、サウル王を始めとしたイスラエルは勝利を納めることができたのである。しかし、イスラエルは勢い余って戦利品としての羊や牛を生のままで食べて罪を犯しサウル王に言い付けられてしまう。

 サウルがこの様になった原因は何処に在るのかと思案しているところへ、祭司が「神に尋ねよ!」と言ったので、サウルが神に尋ねたところ、神の答えは無かった。仕方なく一番問題となる人をくじ引きで選び出したところ、ヨナタンに当たってしまう。

 そこで、ヨナタンは全てを告白し、死を覚悟するが、それに対してサウルは「神がわたしを幾重にも罰して下さるように。ヨナタンよ、あなたは必ず死ななければならない」。と言うと、民衆は、「イスラエルに勝利をもたらしたのはヨナタンで、ヨナタンは死んではならない。神は生きてヨナタンと共に働かれた」と言ってヨナタンを救った。

 と言う内容が、サムエル記上14章16節〜46節に記されている。



 第二の不信仰(サムエル記上15章8〜9節)

 サウルのこの不信仰が決定的なものとなった。事の次第は次のようである。

 サムエルが神のみ言葉をサウルに伝えた。その内容は次のような事である。
 「アマレク人の行った事を罰するので、アマレク人を全て撃ち滅ぼし、いかなるものも残してはならない

 しかし、サウルはその言葉に聞き従わず、アマレク人の王アガクを生かし、羊と牛の肥えたもの、最も良いものを残した。それが神の怒りに触れたのである。

 ところが、サウルの言い分はこうでした。「わたしは神がサムエルを祝福される為に、わたしは神の言葉を実行しました」。つまり、神への供え物として羊や牛を残したと言い訳したのである。(サムエル記上15章10〜21節)

 それに対して、サムエルが言った次の言葉が、神のサウルに対する心情を端的にあらわしてる。

   「主はそのみ言葉に聞き従う事を喜ばれるように、
   燔祭や犠牲を喜ばれるであろうか。
   見よ、従うことは犠牲にまさり、
   聞くことは雄羊の脂肪にまさる。
   そむくことは占いの罪に等しく、
   強情は偶像礼拝の罪に等しいからである。
   あなたが主のことばを捨てたので、
   主もまたあなたを捨てて、王の位から退けられた」。


                             (サムエル記上15章22〜23節)


 そして、神はサウルから離れ去り、新しい王となる人物を捜しあてることとなる(サムエル記上16章1節)。

ダビデにつづく・・・



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