文龍明先生の御言と日本の伝統精神 天使長国家が米国である意味

■ 摂理国家の認識とその誤り


<目次>
  1. 天使長国家が米国である意味
  2. エバ国家とカイン・アベル国家
  3. 父なる神とアダム国家

『原理講論』によると、人類歴史の原初としてのアダム家庭は、その堕落によって復帰摂理歴史の原初でもあるとしている。
その堕落行為は、“天使長ルーシェル” と “アダム” と “エバ” の間で発生し、その復帰摂理はアダムの子女である “カイン” と “アベル” から始まったとされる。
故に、復帰摂理歴史における「摂理国家」にも “天使長国家”、“アダム国家”、“エバ国家”、“カイン国家”、“アベル国家” が成り立つのである。

しかし、『聖書』と『原理講論』には堕落したエバに関する記述はほとんど無く、ましてや「摂理国家」となると、多角的に語られた文先生の御言を我々の一方的な認識によって正確に定義づけることは難しい。その為、それによる「摂理国家」に対する認識の誤りは、文先生が進めてきた統一運動に幾度とく障害を生じさせてきたことは否めない。

ここでいう「摂理国家」とは、復帰摂理歴史の中でも特に第二次世界大戦後における国家のことをいう。
現代の世界情勢は、蕩減復帰原理による復帰摂理歴史として展開している為、“復帰摂理としての国家とその役割” を知ること無しに、今の時代がどんな時かを正しく理解できないのである。
ここで扱うのは、太平洋戦争を挟んで、神がどの様に「摂理国家」を準備され、太平洋戦争後どの様な展開となったのかを、本編(「文龍明先生の御言と日本の伝統精神」)を理解する上で参考となる基本的な内容となる。



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